英語のコツ

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米国でバンド - 最初のSNSやオンライン販売

MySpace

米国にいた人なら知っているかもしれませんが

FacebookYouTubeが流行る前に、SNSの先駆けと言われるようなサービスが

MySpaceでした。

 

バンドを組んでいる人は、MySpaceにバンドを登録していないことの方が少なく

ライブの情報やバンドの情報は、まずこのSNSで確認してました。

 

FacebookInstagramと比較すると

タグがなかったので「繋がり」ということに関しては

欠けていた時代だと思う。

 

また発信の魅力的差にも非常にも当時の機能ではかけていて

今のMySpaceであれば、十分追い付いていると言えるかもしれませんが

それでも、FacebookInstagram以外にMySpaceがなければならない

といえるまでのSNSにまでもなっていないのが現実です。

 

City Paper

これがMySpaceと一緒にバンド関連の情報を探すための無料新聞でした。

 

各州に同じ名前で出版されている無償の新聞です。

コンサート情報だけに限らず、地元のグルメやイベント、映画の情報など

地元のその週のイベントをチェックするためには

手軽に確認できたペーパーです。

 

SNSがまだ主流ではなかった当時は

この紙ベースの情報誌が重宝されました。

 

ストリートの一角には

無料ペーパーや雑誌が入っているベンディングがあり

自由に開けてはとっていくという

そういう性質の情報誌でした。

 

自分たちのバンドも

一度だけ、このCity Paperのインタビューを受けて

記事が載ったことがありますが

全く無反響でサプライズでした。

 

Musician's Friends

実際に楽器をオンラインで購入するとか

通販で購入することに関して

どれだけの日本人がこのやり方に賛成というのかは分かりませんが

アメリカでは、楽器でも通販で購入することは結構普通でした。

 

今では、AmazonなどのECで購入する人も増えているかもしれませんが

本音を言えば、引き心地を経験せずに

雑誌のカタログを見て購入することに抵抗がある人が

日本には多いと思います。

 

私は、当時Marsという楽器屋のチェーン店があり

初めてのものや大きなものは、そこで一度見に行くことが多く

また見てその場で購入していました。

1996年にオープンし2002年に倒産をしたものの

当時の楽器店の売り場としては、売り場面積も非常に広く

全米で2位の規模を誇っていました。

 

ドラムだったのでスティックとかケースものは

Musician's Friendsで購入していました。

また購入せずとも新商品のチェックで使っていました。

これは今でもありますね。

Guitar Centerが2000年に買収しています。

 

CD BABY

YouTubeがなかった当時、ローカルバンドがどうやってCDを販売するか

その課題を叶えたのがCD Babyでした。

 

CD Babyは、ローカルバンドにとってのアマゾンみたいな存在で

5~10枚単位で仕入れてくれて、都度郵送で送ります。

売れたら再度仕入れてくれます。

一定額売れたところで、売上からの手数料を差し引いた金額が

バンド側の口座に振り込まれる仕組みになっています。

 

今考えれば、売れるために必死に何でも自分たちでしていましたが

やっぱり、売れるためには、所謂業界の裏方さんの力がなければ

なかなか表舞台には出られません。

 

当時Baltimore、MDでそれなりにいい楽曲で上手な演奏をしていた

友人のバンドも、ローカルのレーベルと契約したはいいけれど

鳴かず飛ばずを続けていて、結局知られないまま終わったというバンド

ばかりでした。

 

正直、アーティストは、上手いとかいい曲とかという要素で売れるのではなく

逆のベクトルで売れさせてもらったという言い方が正しいと思います。

 

技術的に誰でもできるレベルのバンドで

かなり人気のあるバンドは沢山います。

 

技術、楽曲の良さは、最低限のレベルは必要ですが

それを売り出すためのマネージャーがいて

そのマネージャーが業界関係者に売り込んで

裏方さんが契約をし、投資することを決めてくれたおかげで

嫌でも覚えてしまうだけの露出をさせてくれて

人が知る→人気のあるバンドなんだと思い始める→人に勧める

この流れが倍々ゲームで広がって認知が最大化されていると

思って間違いないと思います。

 

メタリカというバンドを、名前だけでも知っている人はいるかもしれません。

 

当時、デビューしたての彼らは

ドラム以外は、上手いバンドでした。

正直、メタリカは、オリジナルのドラマーが叩くより

別のバンドがカバーした方が、いいドラムです。

 

上手さは関係ないのです。

 

ただ当時は、メタリカのようなメタルバンドは

知る人ぞ知るバンドだったし

ゴールデンのTVにでてライブをやることも

メタルではなかなかありませんでした。

 

そういう意味では、メタリカは上手にビジネスをした

バンドだったため、認知が拡大したのだと思います。

 

バンドをアーチスト扱いする人もいますが

契約したら企業と同じです。

小さなブランドがある程度まで大きく成長して

大企業に買収された後、グローバル規模に成長する例は

様々なブランドで見られますが

ミュージシャンも同じです。

 

いいエージェントと契約することで

国内規模から世界規模のバンドに成長するわけです。

 

バンドをしている多くの人が

アーチストだと思ってやっていると思いますが

それが故に成功しないことが多いのです。

 

ビジネスと思って進めていても

一握りしかそのチャンスをつかめないわけですから

アーチストだと思っている人は

尚更、成功のチャンスを逃す確率は低くなるのです。

 

ミュージシャンとしてこだわりを捨てたくない場合は

自分で動かせる影響力を持ったネットワークを持つことです。

これがなければ、成功は難しくなるでしょう。

 

芸能界はコネだと言われることは誰もが嫌ですが

そう言われているのは、それなりの真理がそこには存在するのです。