英語のコツ

留学と海外生活の経験を共有します。

留学1年目 - ほぼ皆寮生活を経験

親元を離れる習慣

日本と米国で見られる顕著な違いの一つとして

 

高校まで実家で暮らし

 

大学を境に寮生活、その後、社会人になっても

 

実家で暮らす人は少ないということ。

 

大学へ行っていない人が実家でそのまま暮らしている例は

 

私の周りにもいましたが

 

基本的に大学へ行き、4年間を寮生活、または大学近くのアパートで

 

ルームメイトと暮らしていた人は

 

そのまま親元を離れて一人暮らしをしている人ばかりです。

 

一方で、都内に出てきた地方出身の方を除けば

 

首都圏近郊に住む大卒の人も

 

社会人になっても結婚するまでは実家から通うという傾向は

 

日本では多いというのが私の印象です。

 

私は、20歳で渡米してから帰国する37歳にまでは

 

親元を離れて暮らしていました。

 

37歳に帰国をして、2014年までは実家から通勤をしていました。

 

その後、お金がたまったのを機に

 

東京には1時間県内の首都圏に実家はありましたが、

 

再び親元を離れ、東京で一人暮らしを始めました。

 

小さな理由はありますが、偏に実家にいると

 

今まで自立してきた自分の生活スタイルが

 

依存型に戻るのを肌で感じてきて

 

それをリスクと思うようになったからです。

 

大学一年生が初めての自律

学費は親が払っている学生が多いので

 

親元を離れる=独立、とは厳密に言って異なるものの

 

学生ローンで卒業する人が出てくるのは、この時期なので

 

そこを起点とすると、自律の始まりです。

 

アメリカは、日本と同じで、いい大学や医学部に行ける人は

 

お金を持っている人に限られるでしょう。

 

勿論、お金がない人は、学生ローンを借りて大学へ行く人もいます。

 

そういう生徒は、卒業後から返済地獄が待っていますので

 

暫くは、落ち着かない人生を送ることでしょう。

 

私のいとこは、日本でしたが、学生ローンで大学へ行き

 

40歳になって返済が終わりました。

 

それを考えると、多くの学生は、日本もアメリカも

 

親が学費を支払い、卒業後に返済もないため

 

卒業後の給料がいい人は、本当に絵に描いたような

 

楽しい人生を歩めるかもしれません。

 

欧州に行くと、状況は変わってくるようですね。

 

全ての国について聞いたことはありませんが

 

日本で働いていた職場にドイツ人がいました。

 

母国の大学を卒業後、日本に留学をして、そのまま仕事に就き

 

日本で結婚をして自分の家族を築いた方でした。

 

その方は、ドイツで学費は払わなかったといっていました。

 

これは、裕福でなくとも、臨んだ職業を選ぶ権利が

 

社会的に平等に与えられているといっていいでしょう。

 

勿論、その分、税金は高いでしょうが

 

親の世代からすると、学費がないのは、非常に助かるし

 

子供を持つことに関して、お金がかかるからということを

 

気にせずに家族設計をすることができます。

 

日本に帰国して、アメリカ人の考え方と

 

日本人の考え方を比較してみたときに

 

明らかに、日本人は依存が根底にあると感じました。

 

これは、日本に限らず、多くの途上国でも見られる性格です。

 

日本は、先進国の中で依存が残っている数少ない国だと思います。

 

お小遣い制って…

自立に関連して一つだけ、話はそれますが、お金持ちになれない習慣が

 

日本にはあります。

 

それは、お小遣い制です。

 

大人になってから、父親がお小遣い制ってところです。

 

お金を奥さんに預けて管理してもらうということで

 

家庭にお金を入れているという今まで主張してきましたが

 

全てを渡して全ての管理を任せることはないと思います。

 

食費だけ渡して管理してもらい

 

光熱費、住宅ローン、車のローン、子供の教育費用などは

 

父親がそのまま管理してもいいと思います。

 

結局は、どちらが管理しても同じなんですが

 

違うのは、その後に出来上がる生活習慣です。

 

まずお小遣いのデメリットは、

 

翌月にまたまとまったお金が入ってくるため

 

必要でなければ使う必要のないお小遣いを

 

使い切ってしまう習慣ができてしまうこと。

 

それは、全てお金を渡された側にとってのデメリット

 

お金を渡す側のデメリットは

 

何もできない人間になることです。

 

高度経済成長世代の父親世代は、こういう方が多いと思います。

 

お金の管理を任せるだけでなく

 

お金を渡しているんだから、全部やってという習慣になります。

 

私の父親は典型でしたが

 

PCを使う世の中になっても

 

部下がそれをプリントアウトし、メールを送るときも

 

自分が手書きしたものを部下がタイプしてEメールを送るということを

 

当然のことのようにやっていました。

 

また高度経済成長世代の方々は、

 

全てではまいですが、

 

自分は歳だからできないという人が多いと思います。

 

何かの時のために貯金

貯金は、私個人としてはいい習慣とは思っていないですが

 

ただ使い切ってしまうよりかは、

 

まだいいかと思っています。

 

でも、目的を持たない貯金は

 

結局使わないことが多く

 

お金の使い方に、ただ厳しくなるだけで

 

住みにくい生活を強いられることになり

 

性格も卑屈でせこくなります。

 

使うところはしっかり使い、冷静に考えて使う必要のないことは

 

普通に使わない、というメリハリが一番かと思います。

 

貯金をしているイメージがない米国人

 

アメリカにいるときに感じなかったイメージは

 

アメリカ国民がコツコツとお金をためているイメージです。

 

外国人の私と比較しても、高年収のアメリカ人は

 

むしろ、使っているイメージがありました。

 

それでも、残るのかなあなどと不思議に思っていました。

 

真実は、貯金ではなく、投資口座で運用している人が殆どということでした。

 

帰国して、日本人は甘いなあと思ったところの主要なものは

 

  1. 子供にお金がかかるというところ
  2. 増税に強く反対する人
  3. 定年後のお金がかかると心配している人

学費

米国は、日本の比にならないくらいに学費がかかります。

 

医療費

米国の医療費は、信じられないくらいに高額です。

 

私が子供のころは、子供のころから、大人と同じように払っていました。

 

今は、地域によりますが、中学生まで無償か数百円で医療を受けられます。

 

また、高額医療制度があるため、高額な費用は払う必要のない

 

システムになっていて、これは米国帰りの人からすれば楽園です。

 

増税

増税になると騒ぐ政治家ですが、

 

既に日本以上の税金を払っている国は多くあります。

 

その代わりに欧州では学費全額免除や医療費免除などの

 

見返りもあります。

 

そういう免除は、アメリカではありませんが

 

アメリカ国民の方が、もっと払っています。

 

アメリカで外食するときは、当時のレートで言いますが

 

レストランにかかる消費税が8%でした。

 

まず食べた分の金額に8%がかかります。

 

税抜きの分に対してチップを払います。

 

私は、この8%X2の16%をチップで支払っていました。

 

こう考えれば、日本はチップがないし

 

帰国した時は、消費税は、8%以下だったと思います。

 

政治家は増税をする派と反対する派でいつも戦っていますが

 

増税をして、その見返りに税金で払える何かを国民に与えれば

 

TradeOffになるんじゃないでしょうか?

 

増税は決して悪いことではありません。

 

悪いイメージがついて回るのは、行政の施策が全て愚策と感じているからです。

 

税金は高いけど、医療費、学費、全額免除、

 

もっと言うと予備校代や塾大も免除されれば

 

それなら増税に賛成します、といういう人も増えると思います。

 

コロナの給付金が配られましたが

 

結局、国民が税金でその借金を返していくということは

 

頭から飛んでいる人は多くいるのではないでしょうか?

 

本当の意味で無償になっている楽園は、ほぼないですよ。

 

保育費用免除

幼稚園の保育費用が免除されましたが

 

バス、給食、特別クラス、備品などは依然として自費になり

 

毎月3万以上は支払っています。

 

これ全て保育に必要なものなのに、免除はされないというのが

 

日本の行政のせこいところ。

 

一番、潔いのは、子供の医療費の免除かほぼ免除と

 

児童手当だと思います。

 

児童手当がなくて、学費が無料でもいいと思います。

 

児童手当にすると、名目は児童手当なんですが

 

親の良識の欠如により、全て趣味に使う人もいます。

 

だから、使い道を特定している給付金は

 

口座に振り込むのではなく、学校側に直接支払う形で

 

親の負担を軽減させるのがベスト。

 

定年後のお金

定年後のお金がないという事実が明らかになってきましたが

 

お小遣い制のところで、奥さんが家計家事育児全てを管理していることで

 

夫の家庭での管理能力が欠如していくように

 

国が年金、会社が年末調整などしてくれるため

 

自分のお金の知識が乏しくなっていきます。

 

気が付くと、世の中のシステムが変わっていて

 

年金が十分にもらえなくなっていました、と言われて

 

任せていたのにと後悔をしても、自分が悪いのです。

 

もともと、国が国民に確定申告をやらせたり

 

今でいうiDeCoを最初から導入してこなかったのが原因です。

 

米国にいたときは、申告する金額が0で

 

確定申告を自分で提出していました。

 

そのためのソフトウェアがありまして

 

その指示通り進めていき

 

最後にオンラインで提出してくれます。

 

これを毎年やっていくと

 

賢い人は、非課税の対象が多くなるような

 

買い物をしていくと思います。

 

私の周りの人は、今年こそ50万の還付金を目指すと

 

毎年頑張っていました。

 

つまり、自分でやれば、自分が使ったお金が

 

実はどれくらいどこに使われたかを見直す機会に

 

最低でも1回は遭遇するわけで

 

この時に、自分の支出の習慣を知り、学ぶことができます。

 

お金持ちの特徴は、お金を高額稼ぐことよりも

 

どれだけ税金を最小化するかが肝です。

 

労働から2500万稼ぐよりも、投資の利益で2500万稼いだ方が

 

税金は安いです。

 

また一人で1000万稼ぐよりも

 

共働きで500万ずつ稼いだ方が

 

支払う税金は少なくなります。

 

こういうことは、自分で定年後のお金の運用をしている人や

 

確定申告をしている人であれば、分かってくることです。

 

それを、アメリカ人の多くはしています。

 

運用をしているので、銀行に入れているお金は

 

支払い分のお金だけだと思います。

 

銀行は、貯金をする機関ではなく

 

支払いと給与振り込みのために存在していると思います。

 

 

結論

 

大学から親元を離れる

社会人になってからも、全て自分のことは自分で管理する

 

この習慣がグロースマインドセットを生み出すのだと思います。

 

そういう習慣をしてこなかった世代から離れ、自分の代からでもいいから

 

グロースマインドセットを作り上げる努力を始めてみて下さい。