英語のコツ

留学と海外生活の経験を共有します。

留学1年目 - 会話だけができないストレス

日本人の殆どは、高校までで6年間英語をびっしり勉強し

 

語彙力もそれなりにあるでしょう。

 

浪人して高学歴を目指した人なら、英語の読解力も語彙力も自信あるでしょう。

 

しかし、日本人が弱いのはリスニングと会話です。

 

留学を目指す人の中には、何度か短期留学の経験がある

 

親の仕事の関係で海外で住んでいた経験がある

 

日本で英会話学校に通っていた、外国人の恋人がいたなど

 

すでに英会話ができる人もいれば、会話だけは全く経験がないという人も

 

留学は目指します。

 

私は、後者です。

 

話せるようになることを期待して、留学を目指してもいます。

 

しかしながら、この会話だけができないというストレスは

 

海外に住んでいる間はずっと付きまといます。

 

いくら長くいたところで、ネイティブが理解するようには

 

理解できるとは限らないからです。

 

米国留学は、多くの学生が4年間寮生活を送ります。

 

何割かは、アパート型の寮に住むこともあります。

 

でも、キャンパス内にある寮には、必ずRA(Resitent Assistant)といわれる

 

誰にでも優しい管理人を担当する上級生がいます。

 

寮に住むには、まずカギをもらう必要があります。

 

初日にRAに会い、そこで寮生活申請の書類を記入し、鍵をもらいます。

 

文書は読めるので、記入事は何の問題もないですが、そこで話しかけられると

 

まるで分らない状態に突入します。

 

ほぼ分からないので、何度か聞き返すのですが

 

何度聞き返したところで全く分からないのです。

 

そんな会話優等生の私は、何かにつけては笑顔を振りまくことしかできませんでした。

 

向こうは、質問をしているのに、私の回答は全てが「Yes」のため

 

もうあきらめたのか笑いながらカギを渡してくれました。

 

鍵には部屋番号があるので、部屋を間違えることはありません。

 

さあ、ようやく私の寮生活&アメリカ生活、実質初日が始まりました。

 

その部屋には、まず私が先にチェックインした形でした。

 

日本から来ているため、荷物もスーツケース分しかなく、非常に殺風景な部屋でした。

 

暫くして、非常に英語の発音がはっきりしたMattとガタイのいいKyleという

 

二人のルームメイトが入ってきました。

 

Kyleは、デスクトップのPCを自宅から持ってきていて

 

論文の作成は部屋でやっていました。

 

その時に気が付いたのは、

 

米国では普通にPCを自宅に持っているんだなあということでした。

 

KyleやMattがあいさつをしてくれ

 

Nice to meet you tooまでは言えても

 

そのあとに何か喋られると、お手上げモード。

 

幸先不安だと思いながら、まずはEメールのアドレスをゲットし

 

それが私の唯一の話したいことを伝えられるツールとなりました。

 

ストレスを感じる会話は、いくつもあり

 

まずはルームメイトと意思疎通が思うようにできないこと。

 

次にストレスだったのは、ルームメイトにかかってくる電話に私が出ることです。

f:id:lifeintheusa:20220213134957j:plain

そもそも、語学学校のみの授業しか最初はないため

 

私は暇すぎる毎日を過ごしていました。

 

ルームメイト二人は、通常のクラスを受けている+友人と過ごしたり

 

ライブラリーで勉強したりしているため、部屋には夜しか返ってきません。

 

私は、ライブラリーを除けば行くところなどないので、ずっと部屋にいるわけです。

 

そこで電話が何本もかかってきてました。

 

ここで私が覚えた英語は、

 

Matt(Kyle)はいますか?」

 

の下りです。

 

教科書では教えてくれない表現ばかりが実生活では連発されます。

 

この下りの英語は

 

「Is Matt (Kyle) there?」

 

です。

 

この簡単な英語が聞いただけだと、何と言っていたのかが分からないのです。

 

この中学生でまず習いそうな英語が、耳からネイティブの発音で来るだけで

 

全くわからないモードに突入します。

 

勿論、最初のころは

 

「Excuse me? (もう一度お願いします)」

 

と返しますが、同じスピードと発音で

 

「Is Matt (Kyle) there?」

 

と言われてまた分からず撃沈。

 

次に、この問いに対して、「No, he is not here right now」

 

答えられるレベルまで成長を果たします。

 

次に来た試練が、電話番号をメモすることです。

 

ルームメイトがいないので、「掛けなおしてくれるように伝えてくれますか?」

 

という伝言をお願いされます。

 

その際に、相手の番号を向こうが言うのですが、数字に慣れていないため

 

早く言われると全く書き取れない。

 

最終的に超スローモード、ゲームのレベルだとEasy Modeで

 

聞き取り書き取りをすることを何度も経験しました。

 

このできない状況の間、心の中では、

 

「全て知っている単語なのに…」という思いがあり

 

余計ストレスに感じさせられるのです。

 

さて、次に感じるストレスは、「出前編」です。

 

f:id:lifeintheusa:20220213135256j:plain

 

学食の時間は決まっていますが、思わず疲れて寝てしまうと

 

この学食が閉まってから起きてしまうことがあります。

 

その時、ピザか中華の出前が手段としてあるのですが、この電話がストレスでした。

 

出前で聞かれるのは、欲しいメニュー、自分の住所、自分の電話番号です。

 

ただ、出前の電話に出る人は、発音がディズニー映画のように

 

はっきりしている人は一人もいません。

 

なので、最初は、「もう一度お願いします」を連発するしかなかったです。

 

何度か出前を頼むうち、最初言ってくるのは

 

「Domino's Pizza how may I help you?」

 

と言っているだろうと思われるので

 

「Can I have a large Pepperoni Pizza?」

 

と言えばいいということが分かりました。次に

 

「Address?」と思われる単語をいうので住所を伝え、次に

 

「Phone numebr?」と思われる単語を言うので電話番号を教えます。

 

このように単語でつぶやいてくれた方が、私のように話せない人間には

 

ディズニー映画並みにはっきりと何言っているかが伝わるのです。

 

さあ、ここで。この「Address」の個所なんですが

 

ほぼ100%「Address」と聞いてくれません。

 

「Where are you at?」

 

と聞かれます。

 

「どこに住んでるの?」

 

という意味です。

 

最初は、このフレーズが何と言っているのかが分からず苦労しました。

 

これが出前編でのストレスでした。

 

最後はタクシー編です。

f:id:lifeintheusa:20220213135425j:plain

暫く生活にも慣れてくると、

 

夜遅くまでカラオケができる日本食居酒屋レストランに行って

 

色々な日本人と遊ぶことも増えてきます。

 

帰りが遅いので、帰宅はタクシーになります。

 

行き先を聞かれるときに、

 

「Where to?」

 

と聞かれます。

 

恐らく教科書だと「Where are you going?」とか書かれそうですよね?

 

でも、まずそんな風には聞いてくれません。

 

この表現が分からず暫くストレスを感じていました。

 

多くの場合、有名な目印等がない限りは

 

タクシーの運転手も最終目的地が定かではありません。

 

そこで、運転手に行き方を伝えなければならないのですが、最初はそれもできず。

 

ただ言えるのは、「Make right/left」「This/That way」くらいなもんです。

 

この表現のみで何とか帰宅したことは今思えば非常に懐かしく思います。

 

英会話をしたことがないまま海外へ移住する人は

 

最初の間のストレスを十分に覚悟してから行きましょう。