英語のコツ

留学と海外生活の経験を共有します。

留学1年目 - 初めての語学研修

語学学校下のレベルへ

 

晴れてアメリカの大学へ入学しました。

 

ワシントンDCにある私立の大学です。

 

5月に渡米をして

 

大学の普通のクラスを受けることは

 

当時の私の英語力では無理でした。

 

日本での英語のテストの成績は、それほど悪くはなかったのですが

 

全く話せない、聞き取れない状態。

 

まずは、語学学校に1年間通わなくてはなりませんでした。

 

さて、この語学学校、クラスの内容は、英語しか使えないという困難を除くと

 

大学受験の勉強の方が難しいです。

 

語学学校は、語学のレベルわけのテストでふるいに掛けられ

 

あなたの1年目が決まってしまいます。

 

ここで上のクラスに合格した人は、1つくらいなら

 

大学の専攻のクラスを受けることができたりもします。

 

下のクラスになってしまった場合は

 

その1年は語学学校のみの人生になります。

 

私の学校では、語学学校は、昼一には全て終わるため

 

非常に退屈コースになります。

 

渡米が5月だったので、初めてのクラスは

 

夏休みのクラスになります。

 

夏休みのクラスは、合格した大学とは別の大学で語学学校に通うことになります。

 

そこでまず1回目のクラス分けテスト。

 

テストの内容は、難しくない、と言い切れるレベルなのに

 

3クラスのうちの真ん中のクラスになってしまいました。

 

英語のレベルとしては、中学の後半から高校の1年のレベルの内容です。

 

ただ、その大学は自分がこれから行く大学ではなく

 

夏休みだけの大学なので

 

9月から通う自分が合格した大学で

 

上にクラスに合格すれば、すべてOKだと思い

 

夏休みの間は、真ん中のクラスで頑張りました。

 

内容が中学生後半のレベルとは言え

 

それを英語で受けたり、発表しないといけないとなると

 

難易度は格段に上がります。

 

まずは、現実を受け止めて、真摯に基礎を固めることです。

 

2度目のクラス分けで下のクラスに

夏のクラスが終わったーと思ったのも床の間

 

自分の本丸へと引越しをします。

 

まずは申し込んでいた学生寮にチェックイン。

 

カギをもらうのも一苦労をしました。

 

ここまで、英語ができないとはと落ち込みました。

 

ようやく寮の部屋へ荷物を運び入れ、晴れて正式な大学生活のスタートです。

 

翌日からは、語学学校がスタートします。

 

そして、きっと語学学校のクラス分けがあるに違いない、という思いで

 

翌日クラスへ。

 

思った通り、クラス分けのテストが行われ

 

夏休みの語学学校で慣れてきたと思われる実力を

 

ここで測るときが来ました。

 

結果は、まさかの下のクラス

 

2度目の落ち込み

 

この時、思ったのは

 

受験英語って何だったんだろう...

 

もっと言うと、一浪で何を得たのだろう.....

 

という切実な思いでした。

 

あんなにかけた時間もお金も

 

米国の前では無力でした。

 

というよりも、知識自体は恐らくあったのかもしれないけど

 

本番に弱いなら、それが実力ですよね。

 

ということで、下のクラスからスタートした私は

 

1年間はずっと語学学校決定組になりました。

 

上にクラスの人は

 

通常の大学のクラスを1つ受けていいという許可が下りていました。

 

ここでスタートが出遅れたことが

 

挫折で一番大きかったことだけれど

 

現実は、真摯に受け止めなければいけません。

 

自分の身の丈で、地道に自分を磨くことが何よりの競争なのです。

 

受験時代の能力を過信しない

留学で成功したいなら

 

受験時代に成績の良かった自分の英語能力を過信しないこと。

 

また、あれだけで来たんだから、今のクラスは自分の適性ではない

 

簡単すぎる、などのように、現実に直面しているクラスのレベルを

 

バカにしないことです。

 

そもそも、クラス分けのテストの内容自体は

 

客観的に見て、効率高校の受験レベルです。

 

にも拘わらず、簡単な問題を落としたわけですから

 

このまま、まぐれで上のクラスへ行って普通の大学のクラスを取り

 

悪い成績を取るよりかは、

 

1年の準備期間を得られたという特権感を感じるべきです。

 

まず、学生ビザは当時5年貰えました。

 

言い換えれば、5年間好きなだけ勉強できる、という意味です。

 

遠回りするならば、遠回りした分だけ得るものもあります。

 

成績が良すぎて、飛び級をして3年で帰国した人もいましたが

 

飛び級すると、周りの生徒との年齢に差があり

 

友人ができにくく、結局孤立して卒業をすることが多いです。

 

実際に、知り合いで別の大学で成績優秀で3年で卒業した方がいましたが

 

その後、日本で就職をしても、どこも長続きをしませんでした。

 

優秀にも関わらず、上司となって陣頭指揮を執るわけでもなく

 

優秀な部下のまま、転々を名のある企業へ転職を続けていったのです。

 

それもまた人生ですが、成績が良くとんとん拍子でエリート街道まっしぐらと

 

落ちこぼれた人生を過ごしながらも、最後で挽回したという人生も

 

結果的には、どちらも本人が満足していれば、それがベストかと思います。

 

話を戻しますが、私は下のクラスに在籍することになり1年間を

 

ライブラリーと映画館で過ごすことが多くなりました。

 

学校は昼一で終わるので、そのままライブラリーへ行きます。

 

夜はご飯を食べた後、またライブラリーで勉強をします。

 

勉強といっていいのか分かりませんが、教科書をずっと読んでいました。

 

週末は、映画が恐ろしく安いので

 

映画館に行って何かしらの映画を見ます。

 

その帰りに、これもまた安いPanda Express(中華料理)を食べて帰宅します。

 

CDも日本の半額なので、週末にCDショップに行って何かしらの

 

メタルのアルバムを視聴しては、気に入ったものを購入してました。

 

そんな1年目でした。

 

留学したことを離すと、「いいなあ」という人がいますが

 

そんなあこがれるような甘い世界ではありません。

 

「入るのは簡単、出るのは難しい」

 

と言われますが、これ、比較的あたっています。

 

頑張らなければ、すぐに退学にもなります。

 

 そのことだけ、頭に入れて、留学の準備を始めて下さい。