留学1年目 - TOEFLを問題視する現地の常識
TOEFL=何やってんの?の視線
「留学をしたい!」と考えている人がまず考えるのが
ですよね!
受験癖のある日本人であれば、何でもテストのスコアでその人のレベルを計ることが
当たり前の世界でもありますが
これがアメリカに行くと全く意味をなさなくなってきます。
結論から言うと、
TOEFLを明日受けるんです!
みたいなことを留学生を統括しているメイン教授に話したりすると
「何でそんなものを受けるの?」
と本気で心配した顔をされます。
TOEFLを知らない人のために簡単に説明すると
Test of English as a Foreign Language
の頭文字を並べてTOEFL(トーフル)と言います。
英語圏に行けば、英語はあくまでもコミュニケーションツールであって
外国語として学ぶ言語ではありません。
しかし、留学生にとっては、まだツールにもなっていません。
そこで、TOEFLでのスコアが良ければ
ツールになっていることを証明できます。
ツールになっている人に初めて大学を受ける資格ができるというわけです。
このTOEFL、確かに受験前には必要なものですが
入学後に大学でそのスコアの改善により
レベルがスキップできたりなんてことは全くありません。
なので、教授陣は、自分の英語力がどれほど伸びたかを測る方法として
TOEFLを再度受けることに、何の意味があるのか疑問視をしているのです。
そのための勉強に時間を費やすならば
完璧になっていない英語を使って
アメリカ人生徒とコミュニケーションをはかり
より文化を身に着けることが英語力の向上につながると思っています。
また、英語は何を知っているかが重要ではなく
その言葉で「自分の何を伝えることができるのか」
これが最も求められることであり、帰国後もここに期待をしているのです。
私が一時帰国をしていた際、久しぶりに会った中学の同級生が
「英語話してみてよ」とからかってきます。
こういう知り合いからは、今後、あなたにとって恩恵を得られないので
離れましょう。
英語は「問題解決をする際に使うツール」でなければいけなくて
ゴールであってはいけないのです。
TOEIC=まだやる気?
TOEFLであの温度感なのですから、TOEICを帰国後の就職のために受けると話した日には
「は~~~~~~~~~~~~?」
まだやる気なのそんなもの?
という目で見られたことがあります。
そこまで資格試験的なものは忌み嫌われているみたいです。
弁護士になるためのBar Examや医者になるためのMCAT
米国でいう大学共通一次試験のSAT
この3つ以外に受ける試験は、全く持って無意味的な空気がすごい。
そんなことより、普段の授業で論文をもっとしっかり書きなさい、という
圧力がすごかったことを覚えています。
実際に、私は入学してから2年目に、もう一度TOEFLを受けに行ったことがあります。
その際、入学前よりもかなりの量の生きた英語に接してきたにも関わらず
入学前のスコアより落ちていました。
勿論、周りで上がっていた人も多くいます。
ただ、この良しあしで俺の方が上だぜ~目線するのは外国人だけなんですよね
国内企業でTOEICのスコアを言えば、何かしら上に見られるのかもしれませんが
外資系に入社したら、スコアなんか聞かれないし
英語話せない場合、営業以外であれば雇われない可能性も高いですからね。
それくらい、TOEFL、TOEICは「だから何?」と等しい存在なのです。
留学先が決まった人であれば
この2つの試験に触れる必要はありません。
それよりも一つでも多くの貴重な経験を増やした方が将来のためになりますので
体験からの知識を多く蓄積することに専念しましょう。